2010年度「中国の国防」白書(全文)

2010年度「中国の国防」白書(全文)。 中国の国防白書

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発信時間: 2011-09-23 13:44:07 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

九、軍事的な相互信頼の醸成

軍事的な相互信頼は、国の安全と発展、地域平和と安定を守る有効な手立てである。中国は政治面での相互信頼の増強を基礎として、共同の安全を促進させることを目標とし、平等な話し合い、互いの核心的利益と重要な安全に対する関心を尊重し、第三国に向けられず、他国の安全や安定などを損なわず、またそれに脅威を与えることもしない、という原則を遵守し、平等、互恵、有効な軍事的相互信頼メカニズムの構築を推進している。

戦略的協議と対話

ここ数年来、中国は関係諸国と安全、防衛分野における広はんな戦略的協議と対話を展開しており、相互理解と信頼を深め、意思疎通と協調を深めている。中国はすでに22の国と防衛安全協議と対話のメカニズムを構築している。

中国とロシアは、戦略的協力パートナーシップを全面的に深化させ、発展させていく。中国、ロシア両国の軍隊は、1997年に戦略的協議メカニズムを構築した。2010年には、両国軍隊の総参謀部は、第13回戦略的協議を開き、双方は国際戦略の情勢、北東アジア、中央アジア、南アジアおよび両国軍隊の協力などの問題について、多くの共通認識を得た。

中国とアメリカの両国は、拡散防止、反テロと二国間の軍事安全協力などの面についての協議を行っている。1997年に中国とアメリカの両国は、国防部・省間の防衛協議メカニズムを構築した。2009年6月と2010年12月に両国は第10回、第11回国防部・省間防衛協議を開催し、双方が関心を持つテーマについての対話が行われた。2009年の2月と12月に中国とアメリカは、第5回、第6回国防部・省間の会談を行った。 中国は周辺諸国との防衛安全協議を重視している。モンゴル、日本、ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、シンガポール、インド、パキスタンなど周辺諸国との防衛安全協議と政策対話メカニズムを構築している。定期的に異なるクラスの協議・対話を行い、主にアジア・太平洋の安全情勢、双方の軍事関係、地域のホットスポットなどの問題について模索し、相互理解を促進し、善隣友好を強固にし、互いの信頼と協力関係を深め、地域の平和と安定を守る上で積極的な役割を果たしている。

中国はその他の国とも広はんな戦略的協議と対話を展開している。2009年9月には、中国、ドイツ両国の軍隊による第4回防衛戦略協議が開催され、10月には中国、オーストラリア両国軍隊による第12回防衛戦略協議が開催された。2009年3月と2010年6月には、中国とニュージーランドとの第2回、第3回戦略対話が行われ、2010年2月には中国、イギリス両国軍隊の防衛戦略協議が開かれた。同年11月には、中国と南アフリカの間で第4回防衛委員会会議が開かれた。また中国はエジプトと防衛(協力)委員会会議メカニズムを構築し、トルコとはハイレベルの軍事協力対話会議メカニズムを、アラブ首長国連邦とは防衛協議メカニズムを構築し、中国と中東諸国との防衛交流の分野を開拓した。

国境地域における信頼醸成措置の構築

中国は一貫して善隣関係と隣国をパートナーとする周辺外交の方針を堅持し、周辺諸国と国境地域での信頼醸成措置の構築を重視し、国境地域に駐屯する軍隊の友好的な交流を強化し、危険な軍事活動を積極的に予防し、国境地域の平和と安定を守る。

1993年9月と1996年11月に、中国とインドは前後して『中印国境実際支配線地区における平和・安寧維持に関する協定』『中印国境実際支配線地区の軍事分野における信頼醸成措置に関する協定』を締結し、2005年4月には『中印国境実際支配線地区の軍事分野における信頼醸成措置の実施方法に関する議定書』を締結し、1996年の信頼醸成措置協定の関連条項の具体的な実施方法について合意に達した。

1996年4月に中国とカザフスタン、キルギス、ロシア、タジキスタンは『国境地区の軍事分野の信頼強化に関する協定』に調印した。また1997年4月には、中国と上述の国との間で『国境地区における軍事力相互削減に関する協定』を締結し、7600余キロに及ぶ、中国・カザフスタン、中国・キルギス、中国・ロシア、中国・タジキスタンの国境一帯の一定の縦深における戦闘部隊と兵器装備の削減を行い、毎年相互に視察活動を組織し、国境地域における信頼醸成措置の実施状況を監督し、また詳細な調査を行うことになった。1998年12月に中国とブータンは、『中国・ブータン国境地区における平和・安寧維持に関する協定』を締結した。

人民解放軍国境警備部隊は、軍事分野における国境信頼醸成協定を忠実に履行している。20世紀90年代以来、中国国防部は、それぞれ朝鮮、ロシア、モンゴル、カザフスタン、キルギス、ミャンマー、ベトナムなどの国の関連部門と『国境警備協力取り決め』を締結し、総部、軍区(省軍区)と国境警備部隊という三つのレベルの会談メカニズムを構築し、国境に関する情報をただちに通報するようにし、重要な国境事務を協議し、処理している。人民解放軍国境警備部隊は、国境沿いに60ヵ所以上の国境地域の会談・会見所を建設し、毎年、隣国と会談や会見を数千回行っている。ここ数年らい、ロシア、タジキスタン、モンゴル、パキスタンなどの国と国境地域で二国間または多国間の国境地域における封鎖・コントロール、反テロのための合同軍事訓練と合同軍事演習を行い、合同パトロールや合同検査などの活動を行っている。

中国政府と多くの陸地続きの隣国は、国境管理制度協定を締結し、ともに国境地域の秩序を守り、国境を越える河川の保護と利用、国境地域における連絡制度の構築、国境に関する事務処理の協議など、協力措置について明確にしている。国境問題特別代表会合制度を構築し、外交的手段を通さずに解決できる国境問題に関する事務に対して、責任をもって隣国と協議する。中国の国境問題特別代表者は、政府によって任命され、国境警備部隊の指導者が担当し、現地の軍事機関、外事部門の指導の下で仕事をする。国境問題特別代表者は定期的に国境関連の情報交換を行い、さまざまな国境での事件の予防と処理を行い、国境通関所の管理、国境に跨がる輸送、漁業協力、環境保護、災害予防などに呼応して適宜処理を行う。

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