韓国はずっと慰安婦問題をめぐる闘いをしてきた。近年その問題が米国に持ち込む動きがある。共同通信社は21日、韓国の団体が米ニュージャージー州に設置されている慰安婦の記念碑をめぐり、日本人議員が米地元政府に桜の木などの寄贈を交換条件に記念碑の撤去を求め、日本外務省にも米国に抗議するよう求めたと伝えた。韓国は日本のこうした行動に対し、より激しい反応を示しており、米国各地に慰安婦の記念碑を建てる計画で、米国で「慰安婦記念切手」まで発行する準備を進めている。日韓両同盟国の対立に米国は困惑している。
韓国聯合ニュースは、「韓国系米国人有権者センター(KAVC)が2010年10月、1万ドルの資金を集め、米ニュージャージー州パリセイズパーク市の市立図書館前に慰安婦の記念碑を設置。碑には、「日本の帝国主義軍は20万人以上の婦女および少女を連行した。彼女たちが被った恐ろしい人権侵害を忘れてはならない」と刻まれている。
この記念碑に日本は不快感を示している。ニューヨークの日本総領事は今月1日、パリセイズパーク市を訪れ、「慰安婦の記念碑は日米関係の発展を妨げる」とし、桜ロードの建設、図書館への書籍寄贈、日米学生の交換プロジェクト新設などへの巨額投資を条件に、記念碑の撤去を求めた。今月6日、自民党衆議員4人も同じ目的で同市を訪問した。
米ニューヨークタイムズ紙は18日、市長側は日本のこの提示に驚き、この要求を拒否したと伝えた。同市は「慰安婦記念碑は日本政府への批判が目的ではなく、後代の人々に戦争の悲惨さを伝えるため」としている。