「プリズム」に対する多くの非難について、米軍当局は「秘密監視計画があるから数十件のテロ襲撃を防げた」と説明。これは典型的な米国式「解釈」だ。その背景には、米国に有利でさえあれば世界は理解するはずだ、米国のやり方がつまり合法なのだという含みがある。テロ撲滅は国際社会の共通認識で、各国も米国のテロ対策に必要な支持を提供することを望んでいるが、それは自分に対する監視を好き勝手にやらせるという意味ではない。これに対する欧州の反応は最も強烈で、繰り返し米国の明確な説明を求めている。
一部の西側の学者は、新興国の発展によって世界がバランスを失い、混乱し、無秩序になるのを懸念しているが、彼らは新興国に向けた憂慮の視線を回収し、角度を変えて真剣に考える必要がある。
ある意味、国際システムの転換は新しいルール確立の過程ともいえる。その過程において特に必要なのは公平と誠意で、強国が例外論に見切りをつけない場合、モラル上の影響力が低下するばかりか、共通の課題に対応する国際社会の行動力にも影響が生じる。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月17日