世界的なコンサルティング会社のマッキンゼー・アンド・カンパニーは21日に報告書を発表し、「現在から2020年まで、中国自動車市場の年平均成長率は8%に低下する。しかし中国市場の新車販売台数は欧州・北米市場を上回る年間2200万台に達し、世界自動車市場の新車販売台数の35%を占めるだろう」と予想した。長春晩報が伝えた。
同報告書の内容は次の通り。
中国自動車市場は過去5年間に渡り、毎年24%の高度成長を実現し、2010年には米国に代わり世界最大の新車市場となった。中国自動車市場の成長率は今後10年間に渡り低下し、世界経済環境の不確定性による影響、および交通状況悪化や大気汚染による政府の政策による変化を受け、新たな外出手段が生まれる。また中古車市場の発展、消費者の品質・安全に対する重視、業界内の競合の激化等、不確定要素による影響が生じる。
中国では都市化が継続され、都市部人口の全人口に占める比率が、2011年の51%から2020年の60%に上昇する。都市部人口の収入増に伴い、都市部の中・高所得家庭が急増する。年間可処分所得が8万元(約104万円)を上回る家庭が、2020年には全国の58%を占める。これらの人々が、自動車市場の成長を促す原動力となる。
また中国セダン市場は過去10年間に渡り価格を大きく引き下げており、年平均値下げ率は4-6%に達した。今後5-10年間に渡り、価格がさらに引き下げられる。(編集YF)
「人民網日本語版」2012年11月23日