「新華ネット」24日付け記事 日本は同国南部において米国と合同軍事演習を行う。2月3日まで繰り広げられる今回の軍事演習には、日本の自衛隊4500人と米軍1500人の計6000人が参加する見通しで、演習場所が高く注目されている。昨年12月、日本は新防衛大綱を発表し、南方と南西諸島の防衛をより重視する方針を示したからである。ロシアメディア「RUSNEWS」が伝えた。
日本の軍事評論家は同地域の防衛能力について、「突然攻撃を受けたら、一部の島はまったく防御力がない」と指摘している。今回の軍事演習では、敵の襲撃やミサイル攻撃からこれらの島をいかに守るかを訓練する計画だ。当然のことながら、仮想敵国については説明していないが、この方面での日本の主な競争相手及び軍事仮想敵国が中国であることは疑うべくもない。
中日両国は歴史上衝突が絶えないが、ここ数十年は中国の脅威が低下していた。中国の海軍と空軍が弱小化し、遠海で大規模な活動を行うことができなかったからである。しかし、1990年代、その情勢は変わり始めた。まず、中国とロシアの関係が正常に戻った。そして、ロシアとの軍事協力により、中国の海軍と空軍は戦力増強を図り始めたのである。
目下、中国は遠方で戦うことができる海軍を建設しており、遠距離飛行が可能な大量の最新鋭戦闘機と各種の巡航ミサイルを保有している。これに加えて、中国は南方及び東南部における軍事インフラの建設に力を入れており、このことは、日本を含む一部の国の不安を招いている。一方で、中国とその他一連の国も日本の軍備保持を非常に警戒しており、日本の自衛能力も絶えず拡大している。
実際のところ、同地域では日本と中国による海軍の「軍備拡張競争」が繰り広げられているといえる。同地域の他の国も軍事力を拡充していることを考えると、極東は「武装」程度がもっとも高い地域のひとつになりつつあるのだ。
日本の防衛戦略の調整は高い注目を浴び、中国のメディアは隣国の新防衛大綱に強い関心を寄せている。中国の軍関係のメディアは、日本は同国南部における軍事的存在の強化を図っていると論じ、「このような動きはアジア各国の不安を招くだけで、日本にとっても良いことではない」と指摘している。