中国が自然資源の保護を考慮し、レアアース(希土類)の輸出を制限して以来、レアアース消費大国である日本は慌て、レアアース代替資源開発計画の前倒しを発表したかと思えば、今度はモンゴルとレアアースを共同開発すると言い出した。さらに中国に「独占」や「不公正な貿易」というレッテルを貼り、両国の話し合いの場に「レアアース問題」を度々持ち出している。中国青年報が伝えた。
そして今度はレアアースを含む泥が、太平洋の深海底に大量に存在することを発見したと日本のメディアは大々的に伝えている。
◇海底にレアアース 陸地の800倍
朝日新聞は4日、ハイテク製品に欠かせないレアアースが太平洋の広い範囲で海底の泥の中に大量に存在すると、東京大の加藤泰浩准教授らの研究チームが発表したと伝えた。
加藤准教授によると、太平洋の海底78カ所から採取した地層を調べたところ、米ハワイ島周辺の中央太平洋の880万平方キロメートルと仏タヒチ島周辺の南東太平洋の240万平方キロメートルの海域の水深3500~6000メートルの海底に高品質のレアアースを含む泥が存在することが判明。レアアースの量は900億トンで、陸上(1100万トン)の800倍に上るとみられる。海底から2平方キロメートルのレアアースを採掘するだけで、日本の年間消費量3万トンを満足できるという。
◇「中国依存」からの脱却は困難