私の出会った日本人(23)本田雅一:フリーランスジャーナリストとしてのスピリット

私の出会った日本人(23)本田雅一:フリーランスジャーナリストとしてのスピリット。 本田雅一さんにお会いする以前から、彼の記事は様々なメディアを通して読んでいた。家電、特にIT家電に関するものがほとんどだ。普通の記者、特にメジャーな新聞社に在籍する記者の原稿はどれも似たり寄ったり、という印象があるのだが、それも仕方ないことなのかもしれない。なぜなら記者たちは同一の、とある企業の発表を聞き、同じ記者会見に出向き、同じ記者クラブに属しているからだ…

タグ: 本田雅一 ジャーナリスト 記者 新聞社

発信時間: 2011-11-28 10:04:49 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

実際本田さんは新聞社の経済部記者と比べ独特な存在だ。しかし情報が平均化している日本、本田さんだけに特ダネが集まる可能性は考えにくい。本田さんの強みはその独自の視点・観点にある。本田さんは自身の見解、例えばメーカーに対する批判などでも忌憚なく文章に綴る。当事者にとっては耳の痛い話であろうが、事実は事実としてメーカーの戦略ミスをいずれは誰かが総括しなければならないのだ。本田さんがその役目を果たす=IT家電メーカーに対する新しい認識を人々に示すことになるのではないか。

「今後の記事はどこに重点を置かれますか?」

私の問いかけに対して

「日中協力の可能性についてもっと書きたいと思います。中国は人材も豊富で、その背後には大きな市場が広がっています。もし日中協同で国際市場を開拓できれば、日本企業の高コストという問題を解決できると思うのです。テレビはもはやハードとソフト、そしてサービスという三位一体での運営に変わってきています。これから皆さんにお伝えしたいことはたくさんあるでしょう」

北京に来た本田さんは答えた。

私はこの言葉から、本田さんが日本のIT家電の問題点を指摘するだけでなく、問題解決についても考えを持っているのだと思った。中国人消費者は日本製品に対して、作りが精巧で使いやすく壊れにくいという一定の理解を持つ。このことは日本の評論家、とりわけ本田さんのようなフリージャーナリストによる鋭い分析の賜物と言えるかもしれない。

日本のメディアにおけるフリージャーナリストの役割は非常に大きいと言える。しかし中国メディアにはこうしたフリージャーナリストがほとんどいない。

「Billion Beats 日本人が見つけた13億分の1の中国人ストーリー」より

コラムニスト・陳言 「日本スケッチ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年11月28日

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