◇謎だらけのオリンパスの企業買収
大王製紙の問題が発覚し、井川氏が辞任後、今度は別の大手メーカー・オリンパスにメディアの焦点が移った。
オリンパスの菊川剛会長は10月、イギリス人の元社長マイケル・ウッドフォード氏を解任、自らも会長職と社長職を、メディアに理由を説明することなく辞任した。11月16日、同社はついに20年間隠ぺいしていた問題を正式に公表する。90年代のバブル期からオリンパスの損失額は数百億円に上り、その穴埋めのため不正経理を行った。企業買収によって仲介会社に多額の成功報酬を支払う形で、1400億円を損失の穴埋めに充てていたのだ。
◇日本企業のブランド力に大打撃
大王製紙は井川前会長を告発、オリンパスの株主は幹部らを相手取り、集団で損害賠償を求める訴えを起こし、菊川前会長個人に対する責任も追及した。これで問題は乗り越えられるかもしれないが、こんなでたらめな事件を長年隠ぺいしていたこと自体、日本企業のブランド力に大打撃を与えるだろう。
「日本企業の家族経営は従業員が会社に忠実で、転職が少ないため、ある程度の合理性が認められていたが、カジノ、不正経理、虚偽などの問題が明るみになり、日本の企業管理神話も崩壊した」と顔秘書長は指摘する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2011年12月2日