技術と市場の距離を埋められず
NECの中国回帰前、シャープは中国の消費者が購入できる唯一の日本の携帯電話ブランドだった。今年初め、ソニーはソニー・エリクソンを完全子会社化した。これにより、完全なソニーブランドの携帯電話が中国市場に戻った。
現在、中国で販売されている日本の携帯電話はシャープ、ソニー、NECの3ブランド。ところがよく見ると、これらの有名ブランドを除いて、インテリジェント時代に入った日本の携帯電話はサムソンやiPhoneに似た、HTCやモトローラと同じアンドロイド端末を採用している。
携帯電話産業コンサルティング会社、戦国策の楊群チーフアナリストは次の見解を示した。日本の携帯電話には自身の濃厚なスタイルがあるが、過去10年の市場はこれが中国の消費者の嗜好に合わないことを証明している。近ごろの状況は大きく異なり、日本のスマートフォンはアンドロイド端末を広く使用しているが、このような転換は「やむを得ず」行ったものだ。NECのほこり・衝撃・水から守る携帯電話にしても、シャープの裸眼3D対応スマートフォンにしても、日本のスマートフォンは米国が開発したインテリジェント端末の大量搭載を強いられた後も自身の物を持ち続けたいと考えている。しかし、ここ10年の日本の電子産業を後退させた原因と同じで、ほこり・衝撃・水からの保護、裸眼3D、太陽エネルギーは大量の技術投入があって初めて機能を果たし、携帯電話の消費者の基本的なニーズにはつながらず、無駄な行為である。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月11日