長期、健全、安定目指して
周 四十周年の機会をとらえて、如何にして両国の友好関係の基礎をさらに深化させ、如何にして両国の国民感情を増進し、如何にして戦略的互恵関係を発展させるべきか、ご在席の各位にお話し願いたいと思います。
唐 今年の重点は、「中日国民交流友好年」の活動をうまく行うことです。「中日国民交流友好年」の挙行は、野田首相が昨年訪中したときに、両国の指導者が共通認識に達したもので、双方は文化、教育、観光、メディア、青少年交流、友好都市などの各分野で、豊富多彩な記念行事と交流活動を展開します。初歩的な統計では、中国側の活動だけでもすでに百十余項目に達しています。この数字はさらに増え続けるでしょう。実際、少なからぬ活動がすでに幕を開け、故宮博物院精華展や「中日国民交流友好年」の日本側開幕式がいずれも成功したように、両国の民衆から好評を得ています。
今年の「中日国民交流友好年」のスローガンは「新たな出会い、心の絆」です。私は、両国のより多くの民衆が各種の交流活動に参加することを通じて、「新たな出会い」の中から「心の絆」を打ち建て、本当に中日友好が人心に深く入ることを心から期待しています。
葉 唐首席委員が今年は中日青少年交流を強化すると提言されたことに、私は深い感銘を覚えました。私たちはより多くの青年たちに希望を託すべきだと思います。
二〇一〇年十一月、私たち第五期中日友好21世紀委員会の第一回訪日では新潟県を訪れました。唐首席委員が私たち数人を新潟大学での座談会に派遣したのですが、同大学の学生たちはとても友好的でした。私は感動し彼らに提案しました、「あなたたちを十から二十人中国に招待したいがどうか?」と。ところが、まもなく三・一一東日本大震災が発生してしまいました。そこで、私はまずできることをしようと考えたのです。それは、すぐに彼らを中国に招くことでした。彼らが中国を訪れた後、唐首席委員は非常に重視し、釣魚台迎賓館で日本の大学生たちを招待したのです。唐首席委員は、学生一人ひとりと親しく懇談したり、乾杯をされました。彼らはとても感動していました。私は彼らに、野田首相を含む日本の多くの政治家が、一九八〇年代の中日青年友好交流の参加者だったことを紹介し、「あなたたちの中から、将来の首相が誕生するかもしれないよ」と話したのです。学生たちは帰国後、こもごもにお礼と敬意を示す手紙を送ったそうです。