◇2つの難題が未解決
日米関係にマイナスの影響を与える難題が2つあり、日米同盟関係の基盤を揺るがす可能性がある。
まず、沖縄の普天間基地移転問題。両国は先月27日に在日米軍移転問題で合意したものの、実際には普天間基地の移転問題は未解決で、問題を棚上げしたにすぎない。
次に、TPP参加問題。米国は日本のTPP交渉参加を望み、日本もTPPで米国と主導的役割を発揮したいと考えているが、国内では反対意見が強い。
オバマ大統領は先月30日の合同記者会見で、日本国内の政治的障碍を克服し、米国が推進するTPP交渉への参加を野田首相に求めた。ただ、野田首相はこの問題について軽率な態度表明は控え、交渉参加に関する両国の協議を進めるとするにとどまった。
◇野田首相の威信拡大?