日本年金制度の正念場 中国への警笛

日本年金制度の正念場 中国への警笛。 日本は「国民皆保険」の国である。満20歳になると、国民は皆必ず国民年金を納付し、それによって国民全員が60歳になると国から年金をもらえるようになっている。かつて、この国民皆保険年金制度は、世界中から羨ましがられるものだった。しかし、それはこの国の変化に対応できなかった。日本の老齢化が当時の年金設計者の予想を遥かに上回る速度で進行しているのである…

タグ: 日本 年金 制度 高齢化 定年 還元率 

発信時間: 2012-08-02 09:50:18 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

綿密な設計 時間だけが計算外

もちろん、日本の国民年金制度は非常に綿密に設計されている。「国民年金」を基礎にし、その上に「厚生年金」と「企業年金」を構築した。この他、多くの人が75歳以上になると「高齢年金」を、退職前に亡くなった人はその家族が「遺族年金」を、家庭内に身障者がいる場合「障害年金」を受け取れる等、社会全体でもさまざまな態勢を構築することによって特殊な情況での老後生活ができるだけ保証されるようになっている。

日本の国民年金ネットは非常に綿密なものだと言える。ただ、主体の設計がほぼ前世紀中期に完成されており、日本人の平均寿命や老齢化の加速、出生率の極端な低下、日本企業の海外移転、失われた20年等の問題を十分に考慮できていなかったのである。その後、日本政府も新しい情況にあわせていろいろな調整を行ってきたが、どれも小規模なもので制度上の欠陥を解決するには至っていない。

国の実情に適し、その変化に応じて柔軟に調整のきく制度をどのように設計するか、これは日本の国民年金制度が我々に問いかける重要課題なのかもしれない。

コラムニスト・陳言 「日本スケッチ」

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年8月2日

     1   2  


iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。