2012年に入ってから、民主党政権は、絶えず野党に釣魚島の問題で振り回されてきた。周知のように、最大野党・自民党の幹事長である石原伸晃氏は、石原慎太郎・東京都知事の息子である。つまり、父親が悶着を起こせば、民主党政権は苦しい局面に立たされ、息子が得をするという、正に一石二鳥どころか、三鳥、四鳥なのである。(香港紙『成報』19日付の記事)
しかし、この島嶼で発生するいかなる出来事も、外交上の大問題であり、戦争を引き起こす可能性も否定できない。その上、軍事・防衛においても重大な問題であり、そのような厄介ごとは政府が処理しなければならないことである。
東京都政と日本の中央政府は丁度、対立する政党によって形成されている。政権を握っている民主党の名誉を貶めることは、野党である自民党にとっても、石原・東京都知事にとってもメリットがある。実のところ、与党と野党は、政権を争う賭け事に外交と軍事防衛を利用しているだけなのだ。ここまで劣悪な政治闘争の手管は、欧米ではあまり見かけないが、日本では珍しくないことなのである。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年9月21日