米外交系シンクタンクのInstitute for Foreign PolicyAnalysisのアジア太平洋研究プロジェクトの担当者は、「米国の指導者は、安倍氏の修正主義的傾向が、同地域に新たな緊迫を招くことを懸念している。しかし安倍氏は最近、このような懸念を落ち着かせようとしている。安倍氏が理性的な態度をとることが期待されている」と述べた。
安倍氏は、周辺諸国への対抗に反対する、国内からの圧力に直面する可能性がある。このほどの緊張した局面は、日本経済界の有力者を不安にさせている。
オバマ大統領は安倍氏の勝利を祝い、日米同盟は「アジア太平洋の平和と繁栄の礎」と述べた。米国務省のビクトリア・ヌランド報道官は、「ワシントンは自民党・民主党による日本政府と数十年に渡り連携してきたが、安倍氏との再度の連携に期待している」と語った。
米国防総省の元関係者、カーネギー国際平和財団の上級客員研究員のジェームス・ショフ氏は、「日米が互恵関係を構築すれば、安倍氏の国防問題に関する取り組みは、すべての人に利益をもたらす」と分析した。
しかし同氏は、「安倍氏の政策の重心が、中国への対抗を目的とする軍事力の強化であるならば、これは米国にとって多くの問題を生み、割に合わないだろう」と懸念した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年12月19日