一方、日本では、中国に住む日本人の生活環境が懸念されている。『産経新聞』などの日本のメディアは16日、上海市の日本人学校2校が大気汚染が深刻なため、屋外活動を中止したと伝えた。両校の在籍者数は2012年春の時点で計3000人を超え、日本人学校では世界最大級である。中国では各地で深刻な大気汚染が問題となっており、日本人の生活にも影響が出ている。上海市では16日朝から、汚染物質を含んだ霧が立ち込め、市の環境保護局もホームページで「重度汚染」との警告を公表し、子供や病人は外出しないよう呼びかけている。
中国の環境学専門家は16日、『環球時報』の取材に対し、「北京のスモッグの原因となっている大気汚染粒子は微小且つ様々な成分を含むため、沈殿しにくく飛散しやすいという性質を持っており、大気の流れに乗って広がる」と説明した。また、中国の大気汚染が韓国に影響を及ぼしているかについて、専門家は「風向き、そして両国の汚染濃度の差から判断する必要がある。長期的な観測と研究が必要で、簡単に結論付けることはできない」と指摘した。中国の大気汚染問題の透明性はどんどん高まっており、検査・測定データなどの情報公開も確保されている。この進歩に、海外は賛同の意を示している。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月17日