米紙「ワシントン・ポスト」電子版は23日、「日本の謝罪しない外交:東京にある一つの小さな神社がアジアで大きな面倒を起こす理由」という見出しの文章を掲載した。以下はその内容。
第二次世界大戦後の日本の多くの妥協点と矛盾点と同様に、靖国神社の民族的な共通認識における地位も徹底的な解決がなされていない。そのほか、日本は戦時の盟友ドイツのように自身の帝国史に十分目を向けていない。この問題と同じで、靖国神社は今も面倒を起こし続けている。
日本の閣僚3人は21日、靖国神社を参拝し、参拝しなかった安倍晋三首相の代わりに真榊を供えた。中国と韓国はこれに強く抗議した。また23日には、168人の国会議員が靖国神社を参拝した。この規模は、年に一度行われる春の例大祭の参加人数を大幅に上回る。
東アジアの人々の靖国神社に対する憎しみをどのように形容しても言い過ぎではない。靖国神社は、長期にわたって日本が地域の緊張状態を作り出していることを表すシンボルとなり、その緊張状態は近ごろさらに危険になっている。昨年、日本と中国で民族主義的感情が高まった。韓国でもこのような感情が高まったが、日本と中国ほどではなかった。それにより、いくつかの紛争の存在する小さな島を巡って、これらの国は危険な戦争すれすれの状態になった。日本の靖国神社参拝という行動は関係緩和の努力を台無しにし、状況をさらに悪化させた。