安倍政権は今回も過去のやり方を引き継ぎ、さらに「価値観外交」に熱中し、これに「戦略的外交」という美しい名前をつけた。これは実際には新しいものではない。安倍首相は初就任時に「平和と繁栄の弧」といういわゆる戦略構想を提唱し、意識形態によりユーラシア大陸を分割しようとした。
日本が冷戦的な考えに夢中になるのは、決して偶然ではない。日本は冷戦時代、他国の戦略の羽に庇護され、経済発展に注力できた。これによりわずか20年足らずのうちに戦後の廃墟から再び台頭し、世界2位の経済大国になり、冷戦の主な受益者になった。この特殊な経歴により、日本の政治家の間では、融通のきかない戦略的惰性が形成された。冷戦が終了してから20数年が経過するが、一部の日本人は世界で意識形態の小さなサークルを作り、冷戦時代に手にした巨大な既得利益を守ろうとしている。
世界経済成長の原動力が乏しく、国際提携が複雑を極める状況下、国際社会は日本の極右勢力による「新冷戦」形成の狙いに警戒を続け、さまざまな野暮なやり方により国際関係のムードに毒を注ぎ込むことを防ぐ必要がある。アジア諸国は得がたい歴史的な発展チャンスに直面しており、日本の極右勢力の腹黒い意図を見抜き、アジア分裂を図るいわゆる「価値観外交」に自覚的に反対し、地域のウィンウィンの関係、共同発展の良い流れを維持するべきだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月14日