◇麻生副首相の助言があだになる?
麻生太郎副首相が日を改めて参拝するよう助言したことについて、劉氏は、麻生氏自身が参拝を望んでおり、参拝を望む安倍首相を後ろ盾として参拝に引き込もうとしている可能性が大きいと分析する。4月21日に中日、韓日の領土問題が膠着化し、朝鮮半島情勢が混乱する中にあって麻生氏は、安倍政権の閣僚多数を率いて靖国神社に参拝し、安倍首相の供物を献上した。
麻生副首相の助言は安倍首相の立場を考えているようだが、実際には安倍首相を進退窮まらせている。我を張って靖国神社を参拝すれば、戦争中に被害を受けたアジア各国の反発を受け、「第二の小泉」(日本の元首相で、在任中毎年靖国神社を参拝し、日本の外交関係と国のイメージに極めて大きな影響を与えた)とレッテルを貼られる可能性がある。その一方、安倍首相は2012年10月の選挙前に靖国神社を参拝し、日本の右翼勢力の好感を得た。もし参拝しなければ自らを支持する右翼勢力に申し訳が立たない。
現在の状況はこう形容できる。安倍首相の片方の足が泥沼にはまっているが、傍らの腹心は彼を引っ張らるどころか、泥沼の方に押しやっている。
◇形を変えた参拝か、代理人が参拝