◇形を変えた参拝か、代理人が参拝
劉氏は安倍首相の今後の出方について、2つの選択しかないと指摘する。破れかぶれに頑固に破滅への道を進むか、日本の国家利益から出発し、中韓などアジア各国との関係をつなぎとめるか。
安倍首相率いる自公連立政権はやっとのこと参院選で勝利し、自民党の議席が大幅に増え、実際には「一党独裁」のような稀にみる局面が形成された。長期政権を望んでいる安倍首相にとって安定は重要な意義がある。安倍首相が参拝を正しく処理できなければ、在任中に様々な執政危機と信用危機が浮上し、野党や潜在的ライバルにチャンスを与える可能性がある。長期政権の誘惑に、極端な「タカ派」で通してきた安倍首相も慎重にならざるを得ない。最後の最後まで苦渋の選択を迫られるだろう。
安倍首相は、本心では参拝したかったが、最近の彼の一連の行動をみると、公式参拝から参拝の意思を表明するだけになり、現在は参拝するかどうかも口にしないようになった。自身の利益や各方面を落ち着かせるため、安倍氏は「別の形式の参拝」や「代理人参拝」などを選択する可能性がある。たとえば、今年4月に行ったような、供え物を奉納する、靖国神社以外のところで参拝する、「首相代理人」として閣僚に参拝させるなどの手段が考えられる。
要するに、安倍氏が靖国神社を参拝するかどうか、各界は注目し続ける必要がある。安倍氏の最近の行動や発言に注意しなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年8月1日