ロシア外務省のモルグロフ外務次官は取材に応じた際に、ロシアが日本との「2+2」会談を提案したとする日本メディアの報道内容を否定した。日本メディアは会談の目的について、中国の地域安全に対する潜在的な脅威と伝えていた。ノーボスチ・ロシア通信社が10月30日に伝えた。
モルグロフ外務次官は、「この内容は事実と一致しない。2+2の提案は日本側からされたものだ。ロシアは日本との全体的な関係について率直に意見交換をし、重要な意義を持つ会談になるならば、今回の対話に応じる。初の会談は11月2日に東京で開かれ、ロシアと日本の外相および防衛相が会談に出席する」と語った。
モルグロフ外務次官は、「地域以外のテーマに関する議論の準備を進めている。例えばイランの核計画、アフガン・シリア情勢、東アジア情勢、朝鮮半島の核問題などが含まれる。しかし我々は日本側と中国について議論したことがなく、その予定もない。日本側は、中国がロシアの戦略的パートナーであることをよく理解しているはずで、我々も影で議論することはない」と強調した。
モルグロフ外務次官は、「日本メディアが、中国対抗の賭けに出ると報じていることは、ロシアと中国の関係がこじれることを願う人にとって最も有利だ。日本メディアがこのように報じるのは、ロシアと平和条約の問題について、有利に交渉を進めるためだ。この狙いが成功を収めるチャンスはないとだけコメントしておこう」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年10月31日