日本メディアは昨日、「中国の戦闘機に着陸を迫る」、「中国のパイロットを生け捕りにする」という驚くべき情報を伝えた。産経新聞の報道によると、航空自衛隊は「外国機が領空を侵犯した際の対応マニュアル」の策定に着手した。中国の軍機が釣魚島の上空に入った場合、これに対して「強制着陸」を迫り、日本本土で中国のパイロットを「捕まえる」というのだ。また自衛隊の元高官が、メディアで挑発的な発言をした。「中国機に接近し威嚇射撃をするべき」、「相手側に撃墜されるという危機感を与えるべき」この勝手な物言いは初めてのことではない。日本政府による「曳光弾を発射し中国の軍機に警告する」という挑発は、北東アジアに火薬の匂いを漂わせた。今年は甲午の年であり、日本政府は120年前の勝利の古い夢を温めようとしているのだろうか、それともこの冷たいジョークで国内の有権者を騙そうとしているのだろうか?中国人は昨日、日本のこの動きをあまり注意していなかったが、このとらえどころのない国が1941年の新年前に真珠湾を奇襲したと警戒を促す人もいた。29日に環球時報の取材に応じた国内外の専門家は、中日の開戦の可能性は低く、日本による心理戦、政治の投機的行為が展開される可能性が高いと分析した。中国人民解放軍国防大学の孟祥青教授は、「中国政府はすでに、日本が軍事的行為に出た場合、中国側に自制を求めることは絶対に不可能と表明している。日本は中国のレッドラインをよく理解しているはずだ」と語った。
中国軍の関係者は29日、環球時報に対して、「航空自衛隊が自ら情報を公開したのは、釣魚島の輿論の場で先に中国の出鼻をくじき、それにより心理的なプレッシャーを形成することが目的だ。日本は、同地域における行動が予測できない結果をもたらすと中国に感じさせれば、中国は自制するようになり、戦わずして相手を屈服させられると考えている。これは独りよがりな論理だ。対応マニュアルは、某地域での交戦の規則を示すものだ。理論的には、このマニュアルが完成されれば、実施に移される可能性がある」と語った。中国の軍事専門家の宋暁軍氏は、「机上の規則が、中国機に着陸を迫る実際の行動に移る可能性は低い。日本が実際に強制着陸の行動に出た場合、徹底的な対立に陥ることを意味し、その後の結果については想像が容易だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年1月30日