第3回核安全保障サミットが、24日から25日にかけてオランダのハーグで開催される。今回のテーマは、「核安全の強化、核テロリズムの防止」だ。しかしサミット開催前日、安倍政権は日本国民の過半数の反対を顧みず、鹿児島県の川内原子力発電所を再稼働させる方針を固めた。日本国内に保管されている大量の兵器級核燃料も、不拡散体制の深刻な脅威となっており、国際社会の注目を集めている。
世界で唯一原爆を投下された国として、日本は核に複雑な気持ちを持っている。一般人は核と言うと恐れをなし、核ゼロの夢を実現しようとしている。その一方で、日本の強い民族的優越感によりこの歴史が忘れられず、自分たちもこの力を持つことを夢見ている。これにより日本国内では、核武装賛成派と反対派が長期的に対立している。
日本の核問題について、原発安全は回避できない話題だ。3年前の福島原発事故は、日本国民に深刻な被害をもたらし、アジア太平洋全体を恐怖に陥れた。その後相次いで発生した汚染水漏洩は、事態をさらに悪化させた。傷が癒えぬ間に痛みを忘れた安倍政権は原発再稼働の方針を固めており、民意に背き、地域および世界に対する責任にも背いている。原発の平和的な発展は批判されるべきことではないが、核安全管理能力を持たない中でこれを進めるならば、後顧の憂いを残すことになる。
さらに恐るべきことに、日本の多くの政治家の最終目標は単なる原発だけではなく、原発の発展による核兵器の潜在能力の構築で、核兵器を保有しようとしている。3年前に汚染事故を起こした福島原発が使用していたのはMOX燃料という危険性の高い材料だ。プルトニウムは世界で毒性が2番目に高い物質であり、核弾頭を製造できる。広島と長崎に投下された原爆は、プルトニウム爆弾であった。日本はすでに、核弾頭の製造技術を握っているかもしれない。年初の報道によると、日本の核燃料の保有量は、不可解と言えるほど多くなっている。高濃縮ウランは1.2トン以上(200キロ以上の兵器級ウランを含む)、原子炉級プルトニウムは44トンに達している。米国の専門家は、日本の核燃料の保有量は米国を抜き、世界一になっていると見積もった。日本の高い核の潜在能力と不透明な核政策は、全世界を震撼させている。
核兵器が存在する限り、故意もしくは偶然に使用されるリスクがある。既存の核兵器量は、壊滅的な結果をもたらす。軍事大国の道を歩む日本の行為は、紛れもなくより多くの国の縮図である。適切に解決されなければ、人類の未来は「不測」の中に陥ったままだろう。
最後にアイゼンハワーの「人類が開発した核兵器が、世界大戦という自滅行為を引き起こすほど恐ろしいものであれば、人類の知恵と理解力は平和的な解決手段を見つけられるはずだ」という言葉を日本に、そして核保有の道を歩み続けるすべての国に贈ろう。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月24日