先ほど閉幕した珠海エアショーは、41の国と地域の約700社の出展企業を集めた。展示センターの人が少ない「H4B5」エリアには、三菱マテリアルが陣取っていた。
三菱マテリアルは初めて珠海エアショーに出展し、主に切削工具を展示した。これには高性能ドリルビット、航空・宇宙産業用切削工具、切削が困難な材料を加工するためのエンドミルなどが含まれた。同社が展示したのは航空・宇宙武器装備ではなく、作戦に直接用いられるものではなかった。しかし軍需的色合いを持つ日本の大企業の一つが、日本が武器輸出を解禁した敏感な時期に出展した意図については疑問視せざるを得ない。
軍事専門家の宋忠平氏は、「高額な価格、国内外の輿論からの強い圧力、大幅な武器輸出規制の緩和に対する米国の曖昧な態度により、メイド・イン・ジャパンが真の海外進出を実現するのは容易なことではない。日本の頭には、まだ数多くの金の輪(孫悟空が頭にはめられた輪)がはめられている」と指摘した。
一、高額な価格
日本の武器装備の製造コストは高額で、販売価格を押し上げている。日本製の武器装備は、欧米の主な武器輸出国の輸出装備と比べ、コストパフォーマンスが低い。例えば日本の90式戦車の販売価格は850万ドルで、米国の同水準の戦車の2−3倍に達する。F-2戦闘機の販売価格も、F-16戦闘機の倍以上に達する。
軍事専門家は、「日本の軍需企業は世界軍事貿易市場のシェアを争奪する際に、戦闘機、戦車、大型駆逐艦などの整った武器システムを中心とするのではなく、そのサブシステムもしくは部品の供給で力を発揮し、ハイエンドモジュールや電子製品を輸出し、アフターサービスなどを提供する」と予想した。