日本が南中国海問題にこれほど「熱心」になるのは、自国の経済的利益の狙いによる。資源輸入大国である日本は、南中国海に中東や欧州と交流するためのシーレーンを持つ。また日本の南中国海問題への介入は、その戦略的重心の南へのシフトの一環だ。
日本政府は南中国海というカードを切った。これは米国の「アジア太平洋リバランス戦略」に迎合し、集団的自衛権の行使を容認し、周辺の安全事業に干渉する機会をこしらえるためだ。また日本は中国の注意を南中国海に向け、東中国海方面の戦略的圧力を弱めようとしている。日本は近年、表と裏から攻勢をかけ、あちこちで火を煽り、南中国海の国際化を積極的に進めている。日本は南中国海の情勢を乱し、中国をけん制しようと妄想している。日本政府の計算はご都合主義的で、「一石多鳥」を妄想している。しかしこの平和の流れに逆らう措置は単なる独りよがりであり、最終的には水泡に帰することだろう。
中国政府は、非関係国による南中国海問題への介入に反対すると強調してきた。また関連諸国に対して、地域内の諸国による南中国海の平和と安定を維持する努力を尊重し、緊張を誇張・醸成せず、地域内の諸国の安全と相互信頼を損ねず、地域の平和と安定に悪影響を及ぼさないよう求めている。南中国海地域の全体的な平和と安定を維持してこそ、初めて南中国海問題を平和的に解決できることが、事実によって証明されている。南中国海の緊張を醸成すれば、最終的にはその張本人が悪い結果を受け入れることになるだろう。