米国防総省ペンタゴンがこのほど外部に漏らした軍事文書によると、英海軍が巨額を投じて購入したF35C統合攻撃戦闘機に設計上の欠陥が存在し、空母に正常な着艦ができないことを英国が抗議したという。
同文書によると、同型機の着艦フックがタイヤから近すぎ、いいタイミングでアレスティング・ワイヤーを引っ掛けることができないのだという。それまでに行われた8回の模擬着艦もすべて失敗に終わっている。報告は、同戦闘機には「重大な再設計」を行う必要があり、F35Cの見通しは不透明」と指摘。
2020年までに50億ポンドで50機のF35Cを購入する計画だった英海軍は、今回の欠陥に不安が隠せない。
英国防省は同報告の内容についての議論を拒んだが、ハモンド英国防相が米政府とこれに関する問題を話し合いを行ったという情報もある。それでも英国のF35C調達意向に変わりはないという。
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