これまで注目を集めてきた中央アジアから中国南部に延びる世界最長の天然ガスパイプライン、西気東輸二線パイプライン(以下、「西二線」)が30日、稼働を開始した。この日、トルクメニスタンから送られてきた天然ガスが、中国15の省を横断し、珠江デルタに届いた。
世界最長となる天然ガスパイプラインプロジェクトの完成は、中国の天然ガス供給不足を緩和し、中国のエネルギー消費構造の最適化にも効果を示すと期待されている。
「西二線プロジェクトは、中国の天然ガスパイプライン建設史上、最大の投資規模と最大のパイプライン建設規模を誇り、国外から天然ガスを輸送する中国初のプロジェクトである。」ペトロチャイナの廖永遠副社長はこのように紹介した。
西二線は、投資総額1422億元、全長約8700キロメートル、1本の幹線と8本の支線から成る。新疆ウイグル自治区から東は上海市、南は広州、香港まで伸び、30年以上にわたり、年間300億立方メートルの天然ガスを供給する。
「西二線は18の省・自治区・直轄市に住む約1億人に天然ガスを供給する。来年以降、幹・支線の数が増えれば、5億人に供給することができるようになる。」廖永遠副社長はこのように述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年7月1日