中国がつくり出す
クライスラーの中国ヴァイス・プレジデントで、ブーズ・アンド・カンパニーのシニア・アドバイザーであるBill Russo氏は、「この政策の変動は自動車メーカーが工場建設のために、更に2億元の費用をはたき、今までより1、2年或いはもっと長くの時間をかけて許可を取らなければいけない事を意味している」と指摘した。
Russo氏は、「ハイブリットカー企業に対する先進国からの投資や技術の導入、集中的な発展が中国ではまだ少ないため、発展改革委員会のバックアップを得られるかもしれない。ハイブリットカーはギリギリ『CO2排出量削減』や『投資奨励』対象の業界に入っているからだ」と述べた。
政策の変更は、中国が自動車業界での国外からの投資を減らす事を示唆しているわけではない。英調査会社LMCのZheng氏は、「温家宝総理が、投資が他の分野へも広がる事を望んでいる」と指摘し、自動車の部品メーカーや中国独自のイノベーション能力の養成や、特にハイブリットカーの研究開発への投資が増加する事を期待しているという。中国は変わらず、国外の企業が中国で発展する事を望んでいるのだ。「政府はただ単に、『中国でつくる』が『中国がつくり出す』ことへと進化していくことを望んでいるのである」とZheng氏は付け加えた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年2月25日