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発信時間： 2012-03-01 14:41:56 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

文＝コラムニスト･陳言

ここに、34年前名古屋市民が私に贈ってくれた記念章がある。そこには一見、漢字の「友」の字が記されているように見えるが、実際にはひらがなの「な」の文字である。これは、「なんきん」と「なごや」に共通する一文字目であり、南京と名古屋の友情を象徴している。

1978年、私が大学進学のため、北京から南京へ向かったその年、南京と名古屋は友好都市となった。上述の記念章は、名古屋の訪中団の一人が、活動に参加した全ての学生に贈ってくれたものである。その代表団は発言の際、いつも1937年の大虐殺について取り上げ、南京、そして中国に対し心からの謝罪を表していた。「日中不再戦」は中日友好に携わる者の基本的態度である。その後30年以上に渡って中日の市民間友好交流活動に参加し続けた私を突き動かしていたものとして、この「友」と記された記念章も大きな一役を買っていたと言える。

名古屋市長の南京訪日団に対する「友」精神に背く発言を聞けば、その誰もが彼の無知を恥じることだろう。

資料写真:河村たかし名古屋市長

1945年8月16日、河村氏の父親の河村鈊男（かねお）ら日本軍人捕虜たちは南京の栖霞寺に収容されていた。8年前の悪行から考えれば、彼らを全て処刑しても決して行過ぎたことではなかったが、南京の人々は捕虜を殺さず、徳を以って恨みに報い、1946年に彼らを釈放した。そして、河村鈊男は日本に帰ることができた。

河村鈊男は南京の人々に受けた恩を忘れることはなかった。報道によれば、彼を含む南京で命拾いした旧軍人たちは、南京市民の寛大さへの感謝として、南京市に1000束の桜の花と寄付を送ったという。当時、河村鈊男は重病を抱えていたため、妻にその役目を果たさせた。

コラムニスト･陳言 ｢日本スケッチ｣

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