日米の合同調査チームは3日、昨年6月に実施した調査結果を発表した。それによると、福島第一原発から300キロ以上離れた海域に浮遊する動物の体内の放射性物質セシウムは最高で事故前の約100倍に達し、原発から600キロ離れた海域でも放射性物質セシウムが検出されたことがわかった。
日本の東京大学海洋研究所と米ウッズホール海洋研究所は昨年6月、福島第一原発から30~600キロ離れた海域の60地点で海水と浮遊動物を採取するとともに、ブイを使って海流の情況を測定した。その結果、研究チームはすべての地点の海水と浮遊動物から放射性物質セシウムを検出した。
福島第一原発から300キロ離れた海域で採取した浮遊動物の体内のセシウムのレベルが最も高く、浮遊動物は乾燥後に事故前の平均値の100倍に相当する最高102ベクレル/キログラムを記録した。福島第一原発から600キロ離れた海域の浮遊動物の体内からも微量のセシウムが検出された。
この調査結果は米学術誌「米国科学アカデミー紀要」の電子版に掲載される。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年4月5日