次に、企業の面から見ると、機械化が進むにつれ、企業内の人間関係がだんだんと希薄になり、若者はどう対応したらよいか分からなくなっている。消費高騰の時代には、企業側も効率の高い量産を求められるため、高効率の追及が企業最大の目標の一つとなっているが、多くの若者がこのハイペースについていけない。そこで、「更なる発展のため」という建て前のもと、「転職」でそのプレッシャーを回避するのだ。この他、職場の人間関係が希薄になる中、甘やかされて育った日本の若者は人間関係を処理する能力に欠け、多くの自己中心的考えを持つ若者は、少しの辛さや苦労にも耐えられず、企業では生きていけない状態になっている。
最後に、個人の面から見ると、日本の多くの若者は正確な職業設計を持ってない。日本の教育モデルにおいても若者に対する職業指導は実に貧弱なものである。若者は自分の能力や素質をはっきり把握しておらず、自分がどんなことに興味を持ち、将来どんな仕事に就きたいかという問題を真剣に考えたことがないのだ。そのため、就職活動においても、多くの人はただ就職のために仕事を探していて、実際に就職した後でようやくその仕事が自分に合わないことに気づく。そこで彼らは自然に「辞職」を選択し、その結果、日本社会の離職率の急激な上昇につながっている。
「高齢少子化」がますます加速する中、ただでさえ労働力不足で苦しむ日本社会が、今度は若者たちに振り回されている。経済の回復はますます難しいものとなりそうだ。(蒋豊)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2012年4月23日