「アジアの覇権争い」は、少なくないメディアが中日摩擦について分析する際によく取り上げる観点だ。ドイツのメディアは、「東京タワーが中国のテレビ塔を抜く」という題で、中国が日本の「悩みの種」になっていると伝えた。中国が日本を抜いてアジア一の経済大国になって以来、日本は不満を抱いている。2つの強国は歴史問題や海上紛争をめぐり常に敵対してきた。
日本のシンクタンク、野村総合研究所の松野豊シニア研究員は27日、環球時報の取材に応じ、中国とフィリピンの南中国海問題に対する日本のメディアの報道には「問題がある」とし、日本が中東から輸入する石油は南中国海を通過するが、日本政府は南中国海の領有権問題は日本とは無関係だとしている。日本のメディアがこれに関していろいろと書き立てるべきではないと指摘する。さらに、中日間の自由貿易協定に関する協議など経済・貿易関係こそが中日関係の重点中の重点だとし、この問題に関して日本政府はズレることなく、中日関係の根本をつかむだろうと強調する。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年5月29日