民主党の小沢一郎前幹事長は4日、近日中に新党を設立し、自ら党首となることを発表した。アナリストは、「小沢氏の離党により、政権獲得から約3年となった民主党が分裂し、日本の政界に深刻な影響をもたらす」と指摘した。
◇野田政権への打撃
アナリストは、「民主党代表の野田首相が、分裂による危機を回避できなければ、党内の団結と安定の維持が困難になるばかりか、政権の基盤が揺らぐことになる」と語った。
党籍剥奪後、小沢氏は新党設立の準備を開始した。小沢新党は野田政権にとって強力なライバルとなり、対立を激化し、野田政権の転覆を狙うと見られる。
小沢新党の規模は、今後の影響力が無視できないものであることを示した。
民主党の党籍を剥奪された小沢氏らは4日午後、東京で新党の準備会合を開き、35名の衆議院議員と12名の参議院議員が出席した。これは小沢新党が、衆議院で第二の野党、参議院で第三の野党となることを意味する。
小沢新党は、衆参両院でそれぞれ理事ポストを1つ手に入れると見られ、重要法案の審議日程等で発言権を持ち、国会運営に対して影響力を持つ。また新党の党首は、国会の党首討論に参加する資格を持ち、野田首相と直接対決することになる。
しかし小沢新党の議員数は、単独で内閣不信任決議案を提出できる51名のラインに達していない。
◇早期解散・総選挙の必要性が焦点に