未知の空間への憧れ
宇宙空間技術の社会における理解を深めるため、日本宇宙航空研究開発機構は教育への参入も重視している。宇宙を漫遊した桜やユリ、ひまわり等の植物の種を各地の小学校に配布し、小学生たちに栽培させている。その目的は、「宇宙を旅した種を全国各地で咲かせよう」というものである。筑波宇宙センターには毎日途切れることなく大勢の見学客が訪れる。ここでは、ロケットや人工衛星などの実物を見れるだけでなく、展示物を通して宇宙の知識を学ぶことができる。
日本人はなぜそれほど宇宙が好きなのか。友人の日本人はこう言う。「日本経済が十数年も回復の兆しを見出せないのは、新しい産業がなく、既存産業は飽和状態で、社会需要も飽和へと向かっているからである。宇宙は未知の世界で、系統的、科学的な開発によって日本の経済を回復させる新しい産業になりうる可能性を秘めている。」もう1人の友人はこう言う。「日本は国土が狭いから、日本人の宇宙という未知の空間への憧れが現れているのだろう。」
「中国網日本語版(チャイナネット)」2012年10月27日