――複数の交渉に同時に参加することで日本は複数の交渉でうまく立ち回り、ルール策定に最大限参加できると考えられているが、これについてどうみるか?
陳氏:現有の世界貿易機関(WTO)を代表とする多角的貿易体制の下、経済大国は次々と二国間または地域間の協定を模索し、いわゆる「スパゲティボール現象」が現れている。いくつかの交渉の参加主体をみてみると、異なる次元、異なる地域、異なる開放の度合い、異なる経済水準の異なる国の間の交渉となっている。理論的には、二国間自由貿易は最終的に双方の社会福祉水準を向上させる。ただ、多国間から二国間までスパゲッティのように交錯し、余りに多くの二国間自由貿易協定の交渉が存在する場合、自由貿易の効果は一体どの程度発揮できるのか?今の段階で結論を出すのは難しい。また、多くの大型自由貿易圏の枠組み交渉に同時に参加すれば、日本が構想する「架け橋」の役割をある程度発揮し、別の交渉の交渉カードを持つのに有利かもしれないが、交渉目的には相互の制約がかなりある。自らの利益を最大化したい日本は複数の交渉の異なる利益のバランスをどう取るかという難題にもぶつかるだろう。願い通りになるかは今後の観察を待たなくてはならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年4月8日