市場の反応は冷ややか
市場は安倍首相のスピーチに迅速に反応した。東京株式市場は5日に売りが拡大し、日経平均株価が1万3014.87円で取引を終了し、前営業日より518.99円安(3.83%安)の2ヶ月ぶりの低水準となり、今年3番目の下げ幅を記録した。
NHKは市場アナリストの発言を引用し、「投資家は安倍首相の経済成長戦略に関するスピーチ内容は新鮮さがないとしており、また外国為替市場で円相場がやや上昇したことにより、これまで将来性が期待され買いが集中していた輸出関連株などが手放された。また規制緩和が十分でなく、補助金や減税の詳細な内容について説明されなかったことで、アベノミクスにより活性化していた市場が失望ムードに包まれた」と伝えた。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロンのチーフアナリストのサイモン・デリック氏は、「安倍首相が本日発表した成長戦略に関するスピーチは、市場の期待に沿うものではななかった。新しい内容が少なく、多くの人にとっては長期的すぎる目標に話が集中した」と語った。
JPモルガン証券の安達正道チーフエコノミストはダウ・ジョーンズ社に、「安倍首相のスピーチには初めからそれほど期待していなかった。中身が乏しく、意義のない数字が並べられた。どのようにして、それらの目標を実現するのか不明だ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月7日