米海軍の無人機X-47Bは10日、空母への拘束着艦に初めて成功し、米国メディアは様々な表現でこの成功を称えた。週刊誌「Aviation Week&Space Technology」のサイトは、同機は2つ目の歴史を作り、中国との技術の差を広げたと伝えた。
「星条旗新聞(Stars and Stripes)」の10日の報道によると、ステルス無人機X-47Bは同日早朝に陸地を飛び立ち、2機のF/A-18戦闘機に護送されながら正確なGPSと先進的な航空電子装置を頼りに空母ジョージ・H・W・ブッシュの上空に飛び、空母の飛行甲板への着艦に成功した。「Aviation Week&Space Technology」は、10日のテストでX-47Bは着艦に2回成功し、1回目の着艦では人が操縦しているように、機体後部のフックを飛行甲板の3本目のアレスティングワイヤーに引っ掛けて正確に空母に着艦し、2回目で、指揮官は作戦を変え、2本目のアレスティングワイヤーに引っ掛けるように指令を出したと明かした。「指令された通りに2本の異なるワイヤーに引っ掛けたことから、X-47Bの設計は完璧と言える」と論じた。
X-47Bの今回の着艦成功は、米国の軍事当局とメディアに称えられた。AP通信社は、これにより、米軍は目標エリアを24時間監視できるようになったと同時に、ターゲット攻撃の能力をつけ、海外の基地に離着陸する必要はなくなったと伝えた。「Aviation Week&Space Technology」は、ステルス無人機による拘束着艦の成功は初めてであることから、米海軍の無人戦闘攻撃機の実証機はこの日「2つ目の歴史を作った」と論じた。米国のレイ・メイバス海軍長官は、今回の着艦は、米国の技術面でのトップ維持に貢献し、中でも中国のようなステルス機と無人機を開発中の国に対抗できると示した。報道によると、拘束着艦はプロジェクト全体において難易度が最も大きいテストであるとともに、重要な部分でもある。
共同通信社は、X-47Bの着艦成功は中国のけん制につながると報道。最大の難関とされる空母着艦の技術が実証されたことで、ステルス無人機を2020年に配備する計画はまた大きくまい進したと伝えた。また、「中国は米軍を自国の近海に近づけないようにするために対艦ミサイルを開発しており、ペンタゴンが開発した有人のステルス戦闘機F-35の2倍の作戦距離を誇るX-47Bは、さらに遠くのターゲットに攻撃できる艦載攻撃機になる」とした。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年7月15日