血塗られた歴史:日本人は南京大虐殺をどのように捉えているのか

血塗られた歴史:日本人は南京大虐殺をどのように捉えているのか。 私が抗日戦争の文献や、南京大虐殺と直接的な関係があるものに注目するようになったのには訳がある。それは数年前の事、日本の若者とBBSで意見を交わした。相手の主張は「南京大虐殺は完全なでっち上げである」というものだった。私は怒りを抑えきれずに聞いた。「あなたがなんと言おうと、南京城の下に埋まっている犠牲者の骨までは否定することはできないだろう。」…

タグ: 南京大虐殺 戦争 歴史 日本人 

発信時間: 2010-11-19 11:22:45 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

そして、南京大虐殺の歴史的証拠が次々と発見されるようになると、「まぼろし説」は太陽の下の雪がごとく急速に融けてしまった。20世紀末、中国は大々的に南京大虐殺の経験者の話を公開した。彼らの話は「まぼろし説」派の人々の間に大波乱を巻き起こしたことだろう。しかしそれでも、未だに少数の人が頑なにそれは中国がでっち上げたものであり、根拠がないと言っている。

しかし、日本では南京大虐殺の加害者となった一部の元旧日本軍が今になって、死期を前に良心の呵責に苛まれて沈黙を破った者もいる。彼らは偽りのない歴史事実を公開し、日本の社会を震撼させた。例を挙げるなら、2002年、松岡環氏が元旧日本軍に取材を行い記録した「南京戦・閉ざされた記憶を尋ねて――元兵士102人の証言」という本を出版した。102名もの旧日本軍の証言が収録されており、どの一言からも南京で起こった残忍な暴虐行為が読み取れる。このように、申し開きができないような事実を目の当たりにし、「まぼろし説」の勢いは徐々に衰えてきたようだ。だからと言って、右翼は決して「中国のでっち上げだ」と声高に謳うことをやめはしないだろう。その目的の一つはもちろん、浅はかで軽率な青年の支持を得るためだが、もう一つは「目標は高ければ高いほど良い」ということである。即ち、高い目標を掲げれば、少しでも歴史事実を帳消しにできるのではないかと企んでいるのだ。

意見その2 南京大虐殺は事実であるが、死亡人数に議論の余地あり

これは現在の日本で比較的多数に支持されている意見である。歴史教科書も含め、今まで主張してきた「死亡人数30万人」というのを訂正している。日本側の認識としては、中国側が主張している「30万人」という数は誇張しすぎであり、実際の死亡人数はもっと少ない。

早稲田大学の洞富雄教授は1982年に発表した「南京大虐殺」という論文で、歴史資料や文献を研究しこのような結論を出している。「当時の南京において民間で埋葬された遺体は4万人あまりで、宗善会堂慈善機関で埋葬された遺体は15万5000人ほど、その為、死亡人数はおおよそ20万人ほどであると考えられる。」また、日本側はしばしば東京裁判の南京大虐殺に関する資料を持ち出し、「南京を占領していた1カ月間に殺害した捕虜は3万人、うち民間人である老若男女1万2000人を含む。周辺住民の被害は2万人、近郊の難民は虐殺や飢餓によって約5万7000人が死亡している。これは一部の地域だけの統計データーである事を考慮に入れれば、全体の死亡人数は約20万人ほどである」と主張している。他にも、1938年3月9日の「大公報」が死亡人数は6-7万人であると発表したために、多くの日本人は南京大虐殺の死亡人数は数万人に止まると考えている。

このような考えにも実は重度な偏りが覗える。まず、「大公報」が1938年に南京大虐殺を報道したとき、現地に出向いて実際の人数を調べる事などできる状況ではなく、全ては推測であり、証拠としては取るに足らない。また、埋葬された遺体以外にも、日本軍は大量の遺体を長江に遺棄したことや焼却したことを認めている。その為、埋葬された遺体の数だけで死亡人数を決め付けるのには弊害がある。

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