人口は581万3947人。
主に内蒙古自治区と新疆、青海、甘粛、黒竜江、吉林、遼寧などの省・自治区の蒙古族自治州、県に集中しており、その他は寧夏回族自治区、河北、四川、雲南、北京などの地区に居住している。
蒙古語を使い、この言葉はアルタイ語系、蒙古語派に属する。中国の蒙古語は、内蒙古、バルコ・ブリアト、オイラートという3種類の方言があり、蒙古文字が使われている。13世紀初めに回鶻の文字をもとに蒙古文字がつくられ、何回かの改革を経て、今日の蒙古文字となった。
蒙古族の人たちの大多数はラマ教を信仰している。
蒙古という呼称は最初は唐代に使われたもので、その時の蒙古における多数の集落の中の1部落の呼称である。この部落の発祥の地はアルグン川の東岸一帯で、その後次第に西へ移ることになり、各部落の間で人、家畜と財産を略奪しあい、絶え間ない部落間の戦争が展開されるようになった。1206年にテムジンが蒙古の大汗に推戴され、号をジンギスカーンとし、蒙古国を建国し、それ以後中国北部にははじめて強大でしかも安定的に発展をとげる民族――蒙古族が現れた。ジンギスカーンは蒙古族の各部落を統一し、中国を統一し、元朝を築き、その後また大規模な軍事行動を通じて、その領域を拡大した。元代から、蒙古族の人たちは中国の政治、軍事、経済、科学技術、天文暦算、文化芸術、医学などの各面で大きな貢献をした。
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