人口は1万3719人。
主に甘粛省粛南ユイグー族自治県に集まり住んでいるが、酒泉市の黄泥堡ユイグー族郷に住んでいるものも一部いる。
現在、3種の言語を使用している。つまり、アルタイ語系のチュルク語族に属する西部ユイグー語、アルタイ語系のモンゴル語族に属する東部ユイグー語、及び漢語である。
自民族の文字は持たないが,一般的には漢字が使われている。
ユイグー族の人たちのほとんどはラマ教を信仰している。
ユイグー族は中国の北方の長い歴史を持つ少数民族であり、その祖先は紀元前3世紀の丁零、4世紀の鉄勒及びモンゴル人民共和国に居住している袁紇にさかのぼることができる。8世紀には、回紇人(唐代北方のトルコ系部族)の人たちが甘州(今の張掖)と涼州(今の武威)のあたりへ移住して遊牧生活を送り、ハン国を築き上げた。9世紀において、国が亡びたため、各地域の人々はあちこち逃れ、その中の一部分は河西回廊にやってきて、先に移住してきていた同じ民族の人たちと合流して今日のユイグー族の前身となった。史書の記載では、これらの人たちは「黄番」、「西番」、「撒里畏兀児」などと呼ばれてきたが、自民族の間では「尭乎児」、「西喇尭乎児」と自称していた。1953年に自治県の創立を準備する際、民族の呼称は協議を経て、「裕福と強固」の意味を取って「ユイグー」と決められた。ユイグー族の人々は祁連山の山間部で生活し、牧畜業を主とする。国の支援の下で、定住しての放牧が実現したばかりでなく、牧草地帯や人工牧草地帯、飼料用地の建設、水利施設の築造、機械の購入などによって、草原の牧畜業は急速な発展をとげ、人びとの生活水準もかなり向上するようになった。
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