武 夷 山


  福建省北部の崇安県に位置する武夷山は山々に囲まれ、周囲は60キロある。この山は礫岩によって形成された赤霞地形で、彫られたような山々と鮮やかな石が人々を思いに巡らせる。古い赤石層は1兆年にわたって水に洗い流された結果、至る所に奇岩怪石がある奇異な山となっている。また、青く澄んだ谷川が山々をめぐって流れ、木や竹が山一面を覆い、まるで仙人の住む世界のようだ。山々をめぐって流れる九曲渓は、最もすばらしい観光ルートとなっている。観光客は竹で作ったいかだに乗って、九曲から水の流れに沿って一曲に向って下っていく途中、武夷山景観区の粋を満喫することができる。両側には白雲岩、双獅戯球(マリとたわむれる二匹のライオン)、霊芝石、童子拝観音(観音菩薩を拝するわらべ)、水亀石、天柱峰、更衣台、玉女峰などの名山がそびえ立っている。天遊峰は武夷山にある最も高い山峰で、巨大な岩壁には頂上まで至る人工的に掘削された石段がある。石段の最も険しい所には鉄索がつけられ、一人しか通れない。天遊峰の頂上に登ると、武夷山と九曲全体の風景を見下ろすことができる。ここで日の出や雲海を観賞することができれば更にすばらしい。武夷山は風景が美しいだけでなく、物産も豊かで、奇異な花卉、四角形の竹、貴重な薬材などもある。特に武夷岩茶は鮮やかな色、よい香りと濃い味によって国内外で知られている。景観区に隣接する武夷山自然保護区には豊かな動植物資源があり、世界で希に見る生物種遺伝子バンクとして、「世界生物の窓」とたたえられている。1999年に『世界の文化と自然遺産』として登録された。

 

 

Copyright 2001 China Internet Information Center. All Rights Reserved
E-mail: webmaster@china.org.cn Tel: 86-10-68996214/15/16