武 陵 源


  武陵源は湖南省北西部にある景観区で、1億万年前は海であったが、自然の変化によって峰が林立し、奥深い谷間のある奇異な地形が形成されるようになった。至る所に珍しい花と草があり、緑の松やこのてがしわが日光を遮り、奇異な峰や奇岩怪石が林立し、一枚一枚のすばらしい山水画のように見える。武陵源は張家界国家森林公園、索渓峪自然保護区、天子山自然保護区など三つの景観区に分かれ、奇異な山峰、奇岩怪石、幽谷、澄みきった水、深い洞窟などの「五つの絶景」がある。360平方キロの範囲の中で、珪砂で形成された峰が3000カ所、高さ400メートル以上の峰だけで1000カ所もある。多くの峰が竹の子のようにぎっしりと林立し、気勢にみちていてスケールも大きく、国内外でも稀に見る景観となっている。天子山と張家界には展望台が80カ所もある。武陵源には谷川がたくさんあり、滝や泉、湖などそれぞれの美しさがある。金鞭渓は長さ10キロ余り、張家界と索渓峪をつないでいる。鍾乳洞の数も多くてスケールも大きく、その中でもよく知られているのは黄竜洞、響水洞、飛雲洞、金螺洞などである。索渓峪の黄竜洞は長さ7.5キロ、中は4重に分かれ、ダム、川、滝、池、大広間、長廊がある。武陵源は林に覆われ、ミズスギ、イチョウ、キョウドウなど「生きている化石」と言われる稀少植物もあれば、キジ、センザンコウ、ガンジスザル、オオザンショウウオなどの稀少動物もある。

 

 

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