中国の自動車メーカーは、その国の不安定な内部情勢に動じることなく、果敢にエジプトなどの政治的混乱が続いている国家の市場にも進出する。エチオピアに工場を設立した力帆は、その地域で信頼されるメーカーへと成長を遂げた。東アフリカのネット上では、「力帆は中国人が聞いたこともない、最も優れた中国の自動車メーカーである」との冗談も飛び交っている。
中国の道路建設が発展途上国の市場へと進出し、中国の請負業者が道路の建設を行った国の多くでは、中国車が人気を集める傾向がある。2007年、奇瑞はイランで初めて生産ラインを設立した。それから間もなく、中国の企業がテヘランで道路トンネルの建設を開始した。2009年には、イラン国内のいたる道路で中国車を見かけるようになった。中国の自動車メーカーが次に進出を狙う市場がどこかを知りたければ、中国の建築業者が道路建設工事の契約を獲得したのがどこの国かを見れば、すぐにわかるというわけだ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年5月15日