「環球時報」20日付け記事 殲20(J20)の試験飛行成功は、少数の周辺国に複雑な考えを抱かせることになった。特に、日本人の懸念は著しく、日本のメディアは、東京は緊急にワシントンとかけあい、一刻も早くF35戦闘機を導入するよう協議中だと伝えたり、ロシアの第5世代戦闘機を購入してJ20との「バランス」を取ることを提案する学者も出てきている。
日本はまるで「中国脅威」にとりつかれている監督者だ。中国の軍事費拡大や軍隊への新兵器導入に、日本は米国よりも敏感だ。日本は中国から近いため、それも理解できるが、ここで聞きたいのは、日本の中国の発展に対する恐怖は中国の努力によって解消できるものなのか?
東京の不満の多くは中国の発展自体にある。中国の軍事費拡大、艦隊の第1列島線突破、空母の建造準備、J20の試験飛行はいずれも中国が完全な大国になるためになくてはならないことだ。日本は「中国の発展歓迎」といいつつ、中国が「防備のない」大国になることを願っている。この2つは共存できるのか?
日本の中国の発展に対する心中の最低ラインは、中国の力が日本を抜かないこと。中国が日本のこのラインを越えると、日本人は不安に駆られる。しかし中国の総人口は日本の10倍以上だ。それなのに日本はどうして中国の成長を受け入れようとしないのか。
日本は中国と力を比較する心理から一歩前へ踏み出し、中国が多くの方面で日本より大きく、日本より強いという戦略的予測を徐々に受け入れ、それをベースにしながら北東アジアの未来を考えていかなければならない。
これまで中国の発展が日本にもたらしたものはほぼ利点で、「中国脅威」は仮説でしかない。日本は、中国のアジア各国との交流は、当時日本の軍国主義がアジアでとった行為とはまったく違うことを知っているはずだ。「中国が日本を攻撃」したり、中国が釣魚島における争いを武力で解決する確率は日本列島が地震によって「沈没」する確率とほぼ同じだといえる。
日本は、中国の軍事力拡大が日本に対するものではないことをはっきりと認識すべきだ。日本の社会がこの点を納得できないなら、それは非常におかしなことだ。日本は歴史上、一度力をもつと外を侵略してきたため、自分の考えで中国を推し量ろうとしているのか?
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年1月21日