この言葉の他に、当時の日本は一連の選択と試みを行った。これには中韓両国とのFTA交渉、中国との通貨直接取引など一連の問題に関する協議が含まれる。当時の日本は、かつてと異なる道を歩もうと試みていた。しかしその過程で突如つまずき、中止を迫られた。米国が急に介入し、米軍基地の移転問題を利用し、鳩山内閣に対して解決困難な厄介事を突きつけたからだ。これを受け、鳩山内閣は退陣を余儀なくされた。日本はこのような道を模索していた時、米国から強烈な一撃をお見舞いされたのだ。そのため日本はその時から、別の道の選択(現在示されている道)を開始した。
この歴史を振り返ると、日本が現在選択している道は、依然として試みと調整の過程にあることが分かる。その過程にあるということは、現在のやり方を変更したり、中止することが可能だということだ。
そのためにはどうするべきか。実際には、米国人によって良い例が示されている。日本に現在選択した道を変えさせ、新たな道を試させるためには、壁にぶつからせるという唯一の手段がある。現状を変え、中日両国の共倒れという結末を回避するためには、日本に現在の選択で壁にぶつからせる必要がある。日本が失敗し損をした場合、中国を含む日本の隣国だけではなく、日本自身も利益を得ることになる。こうすることにより、日本と周辺諸国の友好・利益という、最良の結末を迎えることができる。(筆者:「世界軍事雑誌」 陳虎編集長)
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年1月18日