実質的な効果を疑問視する声
米ワシントン・ポスト紙は、「日本はアフリカ諸国の歓心を買おうとしている」と伝え、日本とアフリカの現在の関係を形容した。しかしながら、日本の巨額の援助が、アフリカの歓心を買えるとは限らない。
共同通信社はジンバブエのロバート・ムガベ大統領の発言として、「日本がジンバブエを輸出国としてだけではなく、提携パートナーとすることに期待している」と伝えた。これはアフリカの一部の国家が、日本との提携に対して慎重な態度を持ち、さらには懸念を抱いていることを示すものだ。日本は当時、ジブチやアンゴラに港湾の建設援助を申し出たが、婉曲的に断られた。
日本は決して、信用を守る国ではない。ある専門家は、「日本はこれまで何度もアフリカ援助を約束してきたが、いずれも実行には移されていない」と述べた。またアフリカ情報コンサルティング会社の研究報告書によると、過去のアフリカ開発会議からは大きな成果が得られておらず、アフリカに対して実質的な支援をもたらさなかった。そのため今回の巨額の経済援助は見栄えが良いが、最終的な効果がどうなるかについては、結論を下し難い。
また一部データによると、日本の国際貿易に占める対アフリカ貿易額は1%のみだ。アフリカの2011年の対日貿易額もまた、海外貿易全体の2.6%のみだった。
日本がアフリカの発展に全面的・効果的な影響力を持つためには、さらに長い道のりを歩む必要がある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2013年6月4日