■街頭やネット上で大論戦
連立政権を組む自公両党は「デフレ脱却には政治の安定が必須」と考え、最低63議席を獲得して「ねじれ国会」を解消することを目標としている。安倍首相は4日、福島市で選挙戦の「第一声」を発した。安倍首相は「『ねじれ国会』の下では、震災復興も経済立て直しも進めようがなく、これを解消したい」と述べた。公明党の山口那津男も同日の演説で、「ねじれ国会」を解消しなければならないと指摘した。
各野党は自公両党の過半数議席獲得を阻止することを目標としている。民主党の海江田万里代表は4日「『アベノミクス』で市民生活は好転していない。現在の日本は本当に分かれ道に立っている。間違った方向に舵を切ってから後悔したのでは遅い」と述べた。日本共産党の志位和夫委員長は4日「安倍内閣の暴走を阻止する」と公言し、自民党との対決姿勢を強調した。社民党の福島瑞穂党首は4日「どうあろうとも憲法改正を阻止し、日本を戦争のできる国に変えることを防ぐ」と表明した。
日本の国会は4月に公職選挙法改正案を可決。各党候補者は伝統的な街頭演説以外に、若者の支持を得るためにブログやツイッターを通じた選挙運動ができるようになった。4日零時、与野党9党の党首は各自の政策をPRする動画をネットで配信した。これは選挙戦「第一声」をできるだけ早くネットユーザーに伝える新たな試みだ。