安倍内閣の改造、「人事大戦」の内幕を暴く

安倍内閣の改造、「人事大戦」の内幕を暴く。

タグ: 安倍内閣 改造  人事大戦

発信時間: 2014-03-10 14:10:44 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

内部勢力のバランス化を進め、安倍首相の独占的な立場を強化する。自民党内には、党員が両院の議員に4回以上当選すると、入閣の資格を得るという明文化されていない規定が存在する。しかし安倍首相の腹心ばかりを重用する方法は、第一次安倍内閣から現在まで引き継がれている。自民党内の逢沢一郎議員は9回当選しているが、一度も大臣に就任したことがない。他にも河野太郎氏、平沢勝栄氏ら16人も6回当選しており、党内に4回以上当選している議員が43人いるが、いずれも入閣したことがない。仮に安倍政権がこれら「親しくない戦友」を取り入れなければ、彼らは強い「反安倍勢力」を形成できる。他にも「政高党低」の現象も、政権与党の自民党内で不満を招いている。「自民党独裁」が今や「安倍首相の独裁」に変わったと指摘する声もある。安倍首相は人心をなだめ、仲間割れを防ぐ必要がある。

内閣の「人心一新」は期待できない。第一次安倍内閣と同じように、第二次安倍内閣の内閣改造は「人心一新」の旗印を掲げた。今回の改造の重点は、菅義偉官房長官と石破幹事長の「取り替えっこ」と分析されている。外交や国防などの課題が山積しているため、外相と防衛相と途中で交替することはなく、続投することが予想されている。「親しい戦友」である甘利明内閣府特命担当大臣(経済財政政策)は、健康的な問題によりポストを明け渡す可能性がある。しかし誰がどう予想しようと、人事がいかに変わろうと、安倍首相の「改憲内閣」の本質にはいかなる変化も生じない。第一次安倍内閣の改革と同じように、親しくない人物を入閣させたとしても、これは人心をなだめ政権の基盤を固めるための「政治ゲーム」に過ぎない。「人心一新」とは、実際には今までと何ら変わらず、安倍首相への追従を続けることを意味する。

「人事大戦」が、安倍政権にもたらす「有益」な影響は非常に限られていると判断できる。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年3月10日

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