安倍晋三首相は25日、メキシコ、トリニダード・トバゴ、コロンビア、チリ、ブラジルの5カ国歴訪を開始した。習近平国家主席は数日前、ラテンアメリカ4カ国の訪問を終えたばかりだ。一部の専門家は、安倍首相の外遊には「追随外交」の意味合いがあると指摘した。
整理して見ると、安倍首相が中国の高官に「追随」して外遊するのは、これが初めてではないことが分かる。
中国外交部の王毅部長は今年1月6日より、エチオピアなどのアフリカ4カ国を訪問した。安倍首相は1月9日、中東・アフリカ4カ国の歴訪を開始した。習主席は3月22日から4月1日にかけて、オランダ、フランス、ドイツ、ベルギーの国事訪問を行った。安倍首相は4月29日、ドイツ、イギリス、ポルトガル、スペイン、フランス、ベルギーの外遊を開始した。
アナリストは、「日本の外遊先は中国に照準を合わせているが、これは日本が中国の発展戦略を見据えていることを意味する。日本は立場を維持し、外交により中国の影響力を相殺しようとしている」と分析した。
しかしながら、中国と世界の友好国の関係促進、協力の深化が、日本の一方的な願いによって逆転されることはない。
中国とラテンアメリカを例として見ていこう。データによると、中国とラテンアメリカの貿易額は、新世紀になってから年間平均30%以上の増加率を維持している。2002-2012年の間には、貿易額が約20倍増の2612億ドルに達した。また中国経済の力強い成長により、ラテンアメリカの過去10年間の対中輸出が急増し、世界で対中輸出の増加率が最も高い地域となった。中国は現在、ラテンアメリカの米国に次ぐ2番目の貿易パートナーとなっている。
専門家は、「中国の外交は平和維持と共同発展を原則としている。これは友好国と世界の大多数の国家が望むことでもある。日本は中国の外交に『反作用』を生じさせようとしているが、この狙いが実現されることはない」と指摘した。
ある日本の専門家はこのほど、「安倍首相は再任後、地球儀を俯瞰する外交を展開し、日本の触角を世界各地に伸ばそうとしている。安倍首相は世界中を外遊したが、距離が最も近い最も重要な隣国から蚊帳の外に置かれている。これは日本が最悪の外交の時期を迎えていることを意味する」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年7月30日