▽国産無人機に精確な爆弾搭載
搭載兵器の中でも、空対地弾薬の製造は最も難しいとされる。なぜなら地上の妨害は空中よりも複雑だからだ。ここ10年、中国はレーダー誘導爆弾(以前はGPSに慣性誘導を加えたもの。現在はレーダーとGPSの複合誘導)を開発し、性能を高めている。防衛区域の外で使う兵器の開発にも積極的に取り組み、一部はすでに人民解放軍空軍の戦闘機や爆撃機、陸軍航空隊の無人機、武装ヘリコプターに搭載されている。
中国航空航天科技公司は現在、500キロ級のFT-1、250キロ級のFT-3など精密誘導爆弾「飛騰(FT)」シリーズを開発中だ。飛距離を伸ばす装置を使えば、FT-1やFT-3爆弾はFT-2やFT-6にグレードアップし、射程距離は90キロメートルに達し、敵軍の司令部や工場、港湾、通信基地、地上部隊に打撃を与えることができる。同社はまた、セミアクティブレーダー探知機に使用する重量55~75キロのFT-5小型爆弾も開発中だ。兵器に搭載するか地上部隊が精密誘導を行い、人口密集地帯に隠れた目標を破壊するのに用いられる。人民解放軍は、この爆弾は国産無人機「彩虹(CH)3」に搭載する計画だという。
このほか昨年の珠海航空ショーで、重量50キロと100キロの滑空誘導爆弾「雷石(LS)6」が公開された。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2011年2月17日