資料写真:プーチン氏がロシア大統領選で当選した
ロシア大統領選でプーチン氏が当選し、日本に両国の北方領土問題を解決する希望を与えた。
野田佳彦首相は5日、プーチン大統領と電話で会談し、ロシアと領土問題解決に向けて協議したいと語った。日本のメディアは、両国の領土問題を徹底解決するというプーチン氏の声明とともに、問題となっている領土の一部(歯舞、色丹両島)の日本への返還をずっと主張してきたことを大々的に報じた。
2010年にメドベージェフ大統領が国後島に視察後、ロシアと日本の北方領土問題をめぐる対立はエスカレートしていった。日本はロシアの極東地域への資金・技術投入を削減すると威圧する一方で、ロシアは日本の傷口を突き刺し、第三国の参加を要請するなど北方四島への開発を拡大している。北方四島はロシアの実効支配下にあるため、日本は北方領土問題で心はやれど力及ばずの情況にある。
今回のプーチン氏の再選で、日本はロシア新政権との接触を積極的に始めた。日本のメディアによると、日本側は5月に米国で開く8カ国(G8)首脳会議で野田首相とプーチン大統領の首脳会談をしたい考えだ。日本はまた、6月にメキシコで開くG20サミットと9月にロシアの極東都市ウラジオストクで開催予定のアジア太平洋経済協力会議(APEC)サミットでの露日首脳会談も希望している。
ただ、日本の積極的なアプローチがロシアの態度を柔軟化できるか?ロシア大統領の交代で両国の北方領土問題をめぐるにらみ合いに転機が訪れるか?